中古車を選ぶ前にはまず、何故購入を検討するのかという理由や目的と、予算を決めておくことが大切です。目的も予算も定まらないと比較検討や絞り込みが難しくなるので、やはり最初に決めることが大事だといえます。

一般的に中古車のマーケットは、新生活が始まり落ち着く4月から5月にかけて価格も落ち着く傾向です。つまり、安さで購入のタイミングを決めるのであれば、この2ヶ月の間が狙い目となります。安いシーズンと合わせて念頭に置いておくべきなのは、フルモデルチェンジの後にも価格が下るということです。これは特定のモデルに限られることですが、しかし狙っている車があるなら、覚えておいて損をすることはないはずです。
ただ、人気のあるモデルは型落ちしても価格が下がらないこともありますから、あくまでも参考に留めておきましょう。新車は総じて高いと感じているなら、あえて人気のないモデルを候補にリストアップするのもありです。人気のなさには相応の理由があるはずですが、その理由が許容できたり目を瞑ることができるものなら、十分に購入の検討候補に加えられるはずです。不人気であれば同等グレードの他社製品よりも安く買える可能性がありますし、ディーラーで使われていたものなら思いの外走行距離が短いこともあり得ます。
ディーラーなら整備面も心配無用ですから、案外穴場で狙い目だといえるでしょう。トラブルのリスクはあるものの、個人間で売買するという手もあります。個人売買をサポートするサービスは珍しくありませんし、中間マージンの負担を抑えて、お互いに魅力的な売買が実現する可能性を秘めています。買取専門店は業者オークションや販売費用といったコストがかかるので、その分を買取価格に反映します。
しかし、中間マージンのコストがかからない売買方法なら、売りたい人は成約に結びつきやすくなり、買いたい人はお得に買うことができます。気になる車両が見つかった場合は、可能な限り実際に目で見たり手で触れて確かめて購入を決めるべきです。チェックポイントは走行距離や年式、ボディや足回りと内装の状態、整備状況定期点検整備の記録などです。
走行距離は故障リスクを大きく左右する指標なので、10kmを超えるようであれば特に注意です。年式はそれだけでは状態は分かりませんが、設計の古いモデルは最新と比べて耐久性が低いことがあります。ボディはキズやへこみの有無と修復歴が重要で、性能や安全性を気にせず安く買うための交渉材料にできます。
逆に足回りや内装は快適性に直結するので、ここは妥協することなく、状態の良いものを選んで購入を検討しましょう。