乗用車の登場によって日常生活が便利になり、快適な生活が送れている日本。ですが快適になる一方では大気汚染というナイーブな問題も出てきていて、対策案も練られています。排気ガスによって健康被害が起こることもあり、喘息になる人も中には居ます。そんな問題を解決するために、国全体で環境対策に取り組んでいるのです。

日本国内では昭和48年から規制の強化や対象を増やしてきました。現代では乗用車から排出されると言われている窒素酸化物や粒子状物質、炭化水素や一酸化炭素が規制の対象です。平成8年に環境大臣の諮問機関によって、乗用車の排出ガスの低減対策について話し合われ、現在でも審議が続けられています。平成14年度ではディーゼルの乗用車の排気ガスの削減の長期目標値が設定され、大気汚染物質を半分程度にするとしました。また平成13年には大都市の大気汚染物質を減少するために、「自動車NOx・PM法」に基づいて総量削減対策をしています。また平成14年には排気ガスの基準を満たさない車種は使用出来なくなり、より一層の環境対策が行われたのです。
国立環境研究所でも環境対策に動き出していて、排出の実態や解明、削減を目指した研究が行われています。一酸化炭素の排出はどのような場所で行われているのかを考えて、状況に合わせて車種の改良や技術の向上に努めています。きちんと実態を把握することで、より効果的な対策や技術を生み出そうと研究しているのです。
環境に優しい車はエコカーと呼ばれ、様々な種類が存在します。次世代のエコカーとして知られているのが電気自動車で、内燃機関を持たないため、一切CO2を排出しないのが特徴です。現在の主流となっているのは、ハイブリッドカーです。標準仕様として搭載されているエンジンと電気モーターを併用することで、動かします。特別なインフラが必要ないので、最も普及されているエコカーです。経済的な負担が少ないのは、ディーゼルになります。パワーもあり、環境機能にも優れているのが魅力です。
環境に優しい車は設備のメンテナンスも重要とされていて、定期的にお手入れをすることで性能が落ちないように気をつけます。近年発売されている車の多くはあまり手入れが必要なく、低燃費を実現出来ると考えられていますが、それでもエアクリーンやエンジンオイルはしっかりと見ておきたいものです。日常的にはタイヤの空気圧にも気を付けることがポイントで、空気をしっかり入れてタイヤの抵抗を少なくするべきだと推進されています。