カーオーディオシステムのアップグレードをするなら、コストを考えて検討することがポイントとなります。アップグレードのタイミングは、車のメンテナンス時が目安ですが、サウンドシステムの物足りなさを覚えた時が1つのきっかけになるでしょう。 スピーカーやアンプなど、ステレオの見直すべきところはいくつもありますが、予算には限りがあるので一度に全てをアップグレードするのは困難です。そこでサウンドシステムの全体に目を向けて、どこが足を引っ張っているか確認するのが先決です。
カーオーディオに限らず、サウンドシステムのバランスにはグレードというものが存在するので、グレードから外れている要素を洗い出してみましょう。出音を決定づけるのはスピーカーですが、その真価を引き出すのはアンプの役割です。
つまり、スピーカーがチープだといくらアンプが良くても出音はそれなりですし、逆にスピーカーが高額でもアンプが安物だと勿体ないです。予算配分の考え方、コストの掛け方は人それぞれですが、価格差が3倍以上ある場合は注意です。具体的には5万円のスピーカーに対し15万円以上のアンプだと、5万円の方が15万円の方の足を引っ張っている恐れが強いといえます。
この場合は、前者の5万円の方にコストを掛けて、カーオーディオのアップグレードを図るのがおすすめです。予算の目安は現状の2倍で、車のメンテナンスに要する費用も考慮しながら検討してみましょう。2倍なのはステレオの変化を実感する為で、中途半端なコストの掛け方だと、カーオーディオを更新しただけで終わってしまうからです。
アップグレードの目的は、サウンドシステムの満足度を高めることにありますから、ポジティブな変化が感じられる更新を行うことが大事です。1.5倍だと微妙なところですが、2倍であれば変化を感じ取ることができると思われます。メンテナンスの際にはケーブルを剥き直したり、端子の接点を綺麗にすることも大切です。ケーブルや接点は経時的に酸化が進みますから、メンテナンスをする時に一緒にリフレッシュすることをおすすめします。
もし、現状の2倍の予算を用意するのが難しいのであれば、無理に更新をしない方が結果的に不満を抱かずに済むでしょう。更新は次の機会にして、それまで予算を貯めた方が満足できる可能性は高まります。ステレオは電気で音楽を再生するものですから、電源の質や電源ケーブルにも拘りたいものです。
しかし、まずはサウンドシステムの基本、ステレオを構成する機器をしっかりと選び、コストを掛けて良いものを手に入れましょう。